展示会のご報告

しばらくお休みしていた「うるしの会」の展示会のご報告を、再びお送りいたします。

この「うるしの会」は、お食事を伴った漆器の展示会です。お客さまには、同席した漆器の作り手の方について語ってもらい、続いて、作品の漆器を使ってお料理を召し上がっていただき、その後に、新作を含めた多種類の品々を手に取ってご覧いただくという、漆宝堂独自の形式をとっています。このために展示会場には日本料理店や老舗ホテルの一室を用意します。事前に料理店のご店主や料理研究家の先生方には展示会用の作品をお見せしていますので、その器にあった献立をお考え頂き、懐石風やホームパーティ風にとスタイルを変えてお料理を出して頂きます。器使いの参考になるようにと、献立ごとに、お料理の品々が趣向を凝らして盛りつけられますので、これも展示会のお楽しみの一つです。

展示会をこのような形式にしたのは、お客さまに、作り手を知って頂くこと。漆器に直に手を触れて、その使い勝手を知って頂くこと。こうして吟味し、納得して購入して下さったならば末永くご愛用頂けるだろうという、漆宝堂の思いからです。更にこれには、作り手の漆器作家・使い手のお客さま・売り手の私たちが三位一体になって、漆の伝統と文化をこれからも次世代に伝えていきたいという願いも込めています。

展示会がこのスタイルになってから、早や20年が経ち、今回で108回を迎えました。これも皆、お客さまのご支援の賜と心から感謝申し上げます。

第108回うるしの会 箱瀬淳一展

『箱瀬淳一さん』

「うるしの会」に18回目の登場になる箱瀬淳一さんは、日本のみならず、海外でも活躍される漆作家です。緻密でしかも伝統にとらわれない斬新な図案の蒔絵とともに、デザイン性豊かな独自の形状を持つ作品の数々は「箱瀬ワールド」と賞賛され、漆宝堂にも箱瀬ファンのお客さまが大勢いらっしゃいます。

今回は、お茶の水の龍名館本館にて、新作の蒔絵のれんげ、木目を透き漆でいかした汁椀など多数を、ご来場の皆さまにご覧いただきました。そして、自信作の『風神 雷神』の重箱の蒔絵の制作秘話や海外一流ブランドの宝飾メーカーとのコラボについてなど、いつにも増して興味深いお話が伺えました。

DMはがき箱瀬さんのお話

『箱瀬淳一さん』

 今回の箱瀬さんの作品のために料理をお願いしたのは、三代続く料理研究家の堀江ひろ子先生と堀江さわこ先生のお二人。さわこ先生が韓国で研修していらした本場の宮廷料理をアレンジし、珍しくて美味しいお料理をレシピ付きでご紹介くださいました。


 堀江ひろ子先生からは、「漆器はもったいないと仕舞い込まずに、とにかく使うこと。使うことで良さを知ることができるし、高価なだけに、仕舞ったままにして使わずにいる方が、かえってもったいない。」とアドバイスを頂きました。

 さわこ先生からは「今回の箱瀬さんの楕円の大皿はテーブルの空間を上手く使えてとても重宝。スタッキングの面でも、箱瀬さんのものは重ねがきいて便利。」とのことでした。 TVの料理番組ご出演のエピソードなども交えた、お二人の先生のお話は楽しく、しかも頂いたレシピにそった作り方の解説も伺えてお客さまも満足されたご様子でした。

堀江先生のお料理と漆器使いはご好評を頂いていますので、先生の教室での展示会も順次、企画して参ります。

お食事の準備が整いました。お一人ずつのお席はこうなります。
小判長方皿うるみ小判皿 渕黒内溜布目
長皿に盛られた前菜三種たけのこ、わかめなど旬の食材を活かしたお料理が盛られました。
六寸皿 渕黒内研出5.7皿 本朱内トビカンナメ
小判二段重(取皿付)
重箱に盛り付けた一口寿司
小判長方皿うるみ舟型盛器(1尺9寸7分)
器を変えて

展示会に参加希望の方は漆宝堂までお問い合わせください。案内はがきをお送りします。
フリーダイヤル:0120-4810-55
メールアドレス shippodo@jcom.home.jp